植物性アイスの「黄金期突入」から3年。市場の今。

「植物性アイスクリーム黄金期の到来」ニューヨークタイムズが報じたのは2017年7月。記事では、アメリカ第2位のスーパーマーケットチェーン「セイフウェイ」での乳製品を使わないアイスクリームの売り上げが12ヶ月で50%伸びたことや、従来の乳製品を使用したアイスクリームの売上減少が伝えられていました。


さて、あれから3年。米国市場はどうなっているのでしょうか。植物性アイスクリームの現状について伝えるForbesの記事「飛ぶように売れる植物性アイスクリーム」をご紹介します。




2019年のレポートによると、世界の植物性アイスクリームの市場は2018年現在で約500億円で、2027年までに2600億円まで成長すると予想されていました(Technavio, 2018)。*詳細はこちら


その後も乳製品に存在するとされる社会的課題に植物性アイスクリームメーカーは商機を見出し、新たな企業が市場にどんどん参入しています。使用する原材料もココナッツミルクからアボガドまで様々。新型コロナウィルスの影響はというと、家庭用の商品の売上はどんどん伸びているそうです。


まず最初にご紹介するのは、注目のアボガドアイスの分野でトップを走るCado。自然なものだけを使用した飽和脂肪酸の少ないアイスクリーム作りを目指し、アボガドピューレを主原料にした商品を開発しています。フレーバーもチョコレート、キャラメル、レモンなど8種類。アイスクリームフレーバーでは定番の「クッキーアンドクリーム」に使用するダークチョコレートクッキーについてもグルテンフリーというこだわりようです。



  • Cadoサイトより


代替ミルクの分野で注目のオーツミルクメーカーPlanet Oatも、今年から本格的に市場に参入しています。フレーバーのラインナップは、バニラ、ブルーベリー、コーヒーなど6種類で、全米の大手小売店での販売を開始。


ナッツ類にアレルギーがある人やココナッツが苦手な人にも配慮した商品開発をしているのがSNOW MONKEY


「栄養のあるものは美味であるべき。身体は知的なエネルギーを欲している」


というメッセージを掲げ、アサイー、ヘンプパウダー、ゴジパウダー、ヒマワリバターなどの原材料を使い、独特なアイスクリームを開発。





2019年に開業したEclipseは、ビジネス向けに乳製品や大豆などのアレルゲンフリーのアイスクリームミックスを販売しています。オリジナルフレーバーを作りたい店舗には、アイスのベースである「ニュートラル」を販売し、ファストフードなどのカジュアルな飲食店向けにはマシンで完成させるミックスを販売しています。

Reveriのアイスクリームは砂糖不使用。創始者の家族に糖尿病患者がいたことから、甘さは果物やデーツなどでつけており、フィットネス企業と提携し、商品のプロモーションを行っています。

これらの他、大手のBen & Jerry'sやハーゲンダッツも、植物性アイスクリームのラインナップを増やしており、Ben & Jerry'sは2020年1月現在で17に種類に増えています。残念ながら日本ではまだ食べることができないようです。




今回は植物性アイスクリーム市場と注目のブランドを取り上げましたが、これらのブランドに共通する栄養や美味しさにこだわりぬいたアイスクリームは、まだまだ日本には多くないと思います。


一方で手軽で安価な日本のアイスクリームは売上を伸ばし、今や海外でも人気で輸出額は右肩上がりです。ただ安価なアイスクリームの主原料であるパーム油が環境や身体に与える影響を思う時、手放しで喜ぶことはできません。


*「一部の安価なアイスクリーム、危険な油「パーム油」使用で発がん性や糖尿病リスク」

https://biz-journal.jp/2017/06/post_19586.html

今回ご紹介したポップで楽しいアイスのパッケージやプロモーションを参考に、日本でも植物性アイスの良さや可能性そして楽しみ方を、私たちも伝えていきたいです。




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